セブキッズとの道!

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリット。

透明な海と、フィリピン人の涙

5月末に無事21歳になりました犬 でって感じですねパンチまぁ気にせず。 昨日から今日にかけて、モアルボアルというビーチリゾートに泊まってきました。 海は最上級にきれいだし、ビールはよく冷えているし、魚も美味しいしもう大満足でした。 フィリピンにいらした際はぜひ立ち寄っていただきたい。 そして僕も連れてっていただきたい手(グー) では!写真ですカメラ whitebeach.jpg 透明で青い。こんなにも違うもんかなぁ。 sea shiny.jpg 雲の切れ目から光が差してなんだか幻想的でした。海辺は特に、すぐに天候が変わる。急に暴風になることも。 plumeria.jpg これは研修中のNGOの名前にもなっている花「プルメリア」。フィリピンを代表する花だそうです。日本で言う桜みたいなものか? jackfruit.jpg ジャックフルーツってご存知ですか?こんな風になってるんだ。ココナッツほど殻は固くない。ちなみに年に数人は降ってきたココナッツが頭を直撃して死んでるらしい 4ketsu.jpg 移動中、横を走っていたバイク。1,2,3,4…バイクのポテンシャル高し night mb.jpg 夜の海はまた違った趣でいいですね morning mb.jpg こちらは日が明けて朝。本当は早朝に目を覚まして朝焼けを拝もうかと思っていたが、まぁ無理だということは夜寝る前から薄々気づいていた。 というわけでした。 日本で暮らしている皆さん、イメージ旅行でリフレッシュしていただけました?笑 そもそも何故今回遠方のモアルボアルまで足を伸ばしたかというと、 NGOの活動でセブシティから離れた郡部に暮らす奨学生に新学期を前にして奨学金を配布しに行く為でした。 どの学校も新学期はだいたい来週の頭か、再来週に始まるようです。 (もちろん自分も…来週の月曜からいよいよUPで学生デビューです目) この作業に同行するのはもうかれこれ3~4回目ということもあり、だんだん自分も奨学金を配布する光景を目にするのには“慣れ”てきていました。 ただ、今回はハッとする瞬間が有りました。 奨学金を受け取ったある母親が、THANK YOUと口にしながら、泣いていました。 もちろん彼女たちが非常に厳しい生活を強いられていて、奨学金を受けなければ子ども達を学校に通わせるのがとても困難だということはわかっているし、だからこそ子ども達や家族が奨学金のサポートに感謝して一生懸命勉強しているのもわかっていたのですが、そのお母さんを見て、正直、一種の衝撃を受けました。 実を言うと、つい最近、ぼーっとこんな事考えてました。 「フィリピン人が泣いてるとこって見たこと無いなぁ。」 子どもが泣かない気がするって話は以前の投稿でお話したんですが、 そういえば大人だって見ないな、と思って。 まぁ日本でも泣いてる大人見ることなんてそうそうないしな、 でもなんだかフィリピン人が泣いているところって、想像できないな、 とか思っていたところでした。 あ、でもこっちのTVのバラエティーショーでは必ずと言っていいほど“お涙頂戴”のパートがあります。 いかにも、といった泣き方でオーディエンスも皆泣いてます。 こっちのテレビは…。「お約束」だけで構成されたプログラムです(笑) で、そんな折に昨日の出来事。 センセーショナルな瞬間でした。 実は一昨日の夜少し深酒しており、昨日はまだ午前中目がパッチリ開いていなくて頭もボーっとしてたというのが正直なところなんですが… 急にハッと思って。 話を聞いてみると、こういうことでした。 「奨学金をもらっている子どもがバイクとの交通事故に遭った。重症で病院に行かないといけない。でも、お金がない。お金がを払わないと病院は診てくれない。バイク側も払えない。仕方なく、近所中から借金をした。もちろん利子がつく。これからどうしようもない。」 そこで、NGOとしては緊急に医療費のサポートを行ったのですが、医療支援を受けられると思っていなかった母親が、その場で号泣していたのでした。 前回の記事で「自分の身は自分で守る」という話をしました。 それでも防ぎきれない事故はあります。 この子は、いわば被害者。 バイクにぶつけられて怪我を負って、それだけでも可哀そうなのに その先に待ち受けていたのはこんな現実です。 フィリピンは世界の象徴なんじゃないかって、たまに思います。 今の世界は、お金がないと、本当に何もできない。 綺麗事では生きていけない人がいくらでもいるんだ。 上に並べた素晴らしい海。 でもそこは vendor girl.jpg 1個100円するかどうかのネックレスを必死で売ってくる子たちで溢れています。 たとえ1つ売れたとして、彼女が手にできるのはほんのわずかな額だと思います。 そんな彼女たちを目の当たりにして、「裕福な国」から来た観光客は彼女たちのことを煙たい存在だと嫌いがちです。 自分だってそうです。はっきり言ってしつこいから。 でも、ちょっと10秒考えてみる。 10秒後にどういう事を考えているかは考える人次第だと思います。 それでも彼女たちは気持ちいい笑顔を見せてくれます。 wild play.jpg すごいオモチャで遊びながら、100%の笑顔を見せてくれます。 これが、世界の行きつくところなのか。 究極そうかもしれない。 だってそうじゃないと今の世界成り立たない。 だから、ちょっとずつ、歪みをなおそうと考える人が現れたり。 でも、その人がまた歪んでいったり。 21歳始まりたての自分には、まだまだ世界がわからないのであります。 綺麗事が通用しない世界だということは思い知りつつ、 綺麗事を言うと、 これが世界の途中だと信じたい。 21歳。1mmでも広く、今の自分には見えていない世界を覗きたいと思います。