今日は久々のNGOフィールドワークへ出かけた。
新規奨学生の採用面接ツアー(?)です。
サンガットという地方で、10名弱の奨学生候補に権兵衛さんが各家庭を直接訪問し面接を行う所に同行してきました。
やっぱり皆生活厳しいですね。
友達と一緒に居る時とか、普段の笑顔を見ていると気がつかないところですが、いざ生活の場を目撃するとやっぱり。
みんなわいわいやっているので、なんだなんてこと無いんじゃないか?
と思いがちですが、やっぱり。
片親だったり、親が失業中だったり、色々。
今日訪問してきた家庭でも、持ち家ってところはほとんどなくて、知り合いや親戚に貸してもらっていたり。
郡部なので比較的土地に余裕はあるのか、家の敷地自体は都市部のスクワッターと比べれば多少広かったんですが。
とは言っても日本の“家”とは比べ物にならないですが。
こんな感じです。
ただ今日の自分の正直な感想として、
「結構“まし”な住居に住んでいるな」と。
もう、フィリピン人の生活を、フィリピン人の水準で捉えてしまってます。
日本人の水準で考えれば、ありえない環境です。
拾って来た木を組み立てて泥の上に建ててある家を、“まし”だととらえ始めてしまっている自分を発見しました。
プルメリアの教育支援の対象になる主な層が貧困層である故、これまでにも水準の低い生活を送っている家庭を見てきたので、
こんな風に感じたんだと思います。
でも、その後に寄ったお家がとても立派で。
そのお家も、もともと立派だったわけではなく、努力の結果立派になってきたそうです。
やっぱこっちがいいわな。
少しでも便利な方が良いに決まってるわな。
なんか、世の中の人間を「持つもの」と「持たざる者」に分けた時、
「持つもの」が、自分の持ちうるものを「持たざる者」と少しでもシェアすることに喜びを見いだせればな、とか思っていたけど
ナンセンスな発想かもしれない。
人間を見つめた時に。
自分を見つめた時に。
いま家には扇風機しかない。
くそ暑い。
どっかの国の知らない人の家には扇風機がない。
自分ならクーラー買うわ。
しかもできるだけ安いクーラー買うわ。
冷蔵庫もクーラーも地デジTVもそりゃ欲しいわ。
電子レンジもガスコンロも洗濯機もないとか、いざ自分の話になったらちょっと考えられんわ。
マイホーム・ドリームっていうけど
やっぱり最後は立派な家に住んで、“幸せ”に過ごしたい
っていうのは誰しも考えることなんやろうなぁ。
そして、それこそがモチベーションでもあるんやろうし。
続く。