セブキッズとの道!

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリット。

スラム

スラム。

スラムってどういうところだと思いますか。

日本人からしたら、名前は聞くけどあまり想像が膨らまないというか、ピンとくる光景が浮かばないんじゃないでしょうか。

9月中旬にセブを訪れていた、PocoPocoのメンバーの皆が、活動の中でスラムの見学を行いました。

自分も同行して、シティのスラムに入るのは久々だったのですが、

やっぱり、ひどい。人間の暮らしじゃない。

スラムに足を踏み入れて、いつも最初に感じることは

「暗い。黒い。」

生活の色が黒。灰色。

黒い世界で寝食。家と家が重なりながら犇めき合って、光も差し込まない。

家っていうと思い浮かべる絵はどんなですか。

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洗濯と言うと思い浮かぶものは何ですか。

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家の真下にはどす黒い水が流れて

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異臭を放つ。

雨季の今、豪雨が降ったらどうなってしまうんだ。

明らかにまともな水道なんて通ってないのに

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メーターだけはしっかりついてる。

見上げても

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明るい世界は望めない。

不法居住地、と訳される。

そう聞くと、ここの住人はまるで法を犯した悪人みたい。

ただ、本当に法=正義の方程式は成り立つのか。

日本の思考では考えられないかもしれないけど、

政治家の都合でコロコロ法が変わるこの国で、

おカネ次第で弁護士が態度を変えるこの国で、

法は人間を守ってくれない。

おカネしか守ってくれない。

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民主主義?

代表者は、民意を代表してないぜ。

エリートと庶民の思考回路は、全くもって違う。

選挙は民意を代表者に委託するものじゃなかったのか。

それで民主主義ねぇ。

色々考えるけど。

まずは、今この瞬間に、この世界で、こんな生活をしている人を、どうにかせねば。

そして、同時に、こんな世界をどうにかせねば。

彼らが今の生活から抜け出せる方法。

まずは、教育。自分の力で考えて、自分の力で選択し、自分の力で決断する、そんな“力”。

そして、彼らがそれをできる社会づくりを進めていかないと。

本当の意味の「自由」を実現できる世界を作らないと…。