ついさっきシェムリアップからプノンペンに移動してきました!ゴツゴツ道を狭い寝台バスでなかなかの不快感ですw
シェムリアップでのネタがたまりまくっているのですが、まずは2つ目のNPO訪問の報告を!
市内からトゥクトゥクで行くこと30分。
今回お邪魔したのはNGO Bright Smiles of Children(BOC) さんです!
シェムリアップ周辺の貧困家庭(あるいは家庭の無い)子どもを引き取り共同生活を送らせ、教育を受けられる環境を提供している日本のNPOです。
僕が昨年度研修していたセブのNGOプルメリアと、エルセラーン化粧品という共通のサポーターがついており、今回はその縁で権兵衛さんからご紹介頂きました。
カンボジアの学校は午前中のみということ。
学校から帰った子ども達は、センターで更に日本語、英語、音楽の授業を受けています。
…
そう、音楽!!
クメール民族の伝統楽器を皆で勉強しているそうです!
リクエストをお願いすると、実際に何曲も披露してくれました!
とても眠くなる旋律とリズムで、心地いいカンボジアの風に吹かれついウトウトしてしまった程なのですが、
いや~、上手い。
非常にレベルの高いアンサンブルで驚きました。
自分達の培ってきた文化を学び直し、極め、披露するって、一国の国民にとって実のあるアイデンティティと誇りの積み重ねだろうな。
ポルポト政権時代に文化が廃れ、文化人が絶えさせられた近代の歴史を乗り越えてこうして自分達の源を探って行く、エネルギッシュだなと感じた。
日本にはそういうエネルギーって残ってんのかなー。
なんと子ども達のクメール楽器と自分のクラリネットでちょっとしたアンサンブルも出来ました
気持ちよかったー。
プチクラリネット講座も開催。
教育環境という意味でも、庶民のおかれた経済水準という意味でも、フィリピンと非常に近いものがある様に思いました。
違うのは、カンボジアの場合まだまだ内戦の遺産が人々の生活に暗い影を落としているということ。
地雷撤去活動にも日本のNPOは積極的に関わっているようですが、身体に障害を抱える人、そして何よりクメールルージュによる知識層の虐殺は国の発展の大きな妨げとなっているに違いありません。
訪問したNGOのスタッフさんに
「今のカンボジアの政治はどうなの?」
と質問すると、少しはにかんで
「政治の話はしたくないんだ。政府に聞かれたら殺されるかもしれない。」
と彼は一言呟きました。
強権政治と過去のトラウマ。
民主化支援こそが、今の日本や国際社会がカンボジアに対して行うべき最優先課題だなあ。
少なくともASEAN共同体の創立を間近にして、まだまだ各国の心理的な部分を含めた民主化の足並みは揃っていないな、と。
カンボジアの人たちもまた、非常に朗らかで陽気で優しいです。
子ども達も少しシャイだけどやんちゃで元気。
たくさん笑わせてもらいました!
音楽の授業を少し見学した時に、
民族音楽の第一人者的な人が教えていたんですが、
先生の表情が本当に真剣で。
相手が子どもであろうと容赦なく、
誇りをかけて伝統を伝えているんだという緊張感が見ているこっちまで感じられました。
なんというか、
自分のフィールドで怒れるって、すげえなと。
今の自分には、怒るほど人に真剣に伝えられるものはないなぁ。
師と呼ばれる人を大切にしたいし、
自分も少しでもそんな人間に近づけたらな、
また色々考える時間でした。
今回の見学を受け入れて下さったBOCさんに感謝!楽しかったです!!
蛇足
こっちのスコール凄まじい