セブキッズとの道!

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリット。

大学生活で自分の殻を破るためのいくつかのアドバイス。愛する後輩達へ。

いよいよ今晩、東京を発ちます。

2008年に大学に進学してからの4年間で、

本当にたくさんの素敵な出会いに恵まれ、素晴らしい経験ができました。

これまでの全ての出会いに感謝します。

知っている人もいると思うけど、

僕は強迫性障害を抱えて、高校を中退しました。

それからは思い通りにならない生活に自暴自棄になり、

引きこもりのような毎日を送っていた時期もあります。

大検で皆と同じ時期に大学に合格する事はできたものの、

本当に18歳当時の自分が支障なく大学生活を送る事ができるのか

不安で不安で、浪人を真剣に考えたこともありました。

でも、今、無事に大学を卒業出来た今、

充実した4年間を過ごせた事を、

新しい自分を手に入れられた事を、

心から誇りに思います。

飲んだくれグータラ学生ではありましたが、

大学生活をかけて、自分の殻を破りたい、そう思っているかもしれない後輩達に向けて、

自分自身の4年間を振り返り、いくつか、アドバイスを送ります。

○そこに自分がいる光景が想像できない場所へ行こう。

時間とお金に余裕のある大学生活、どこで何をするのかは自分次第です。

洋服にお金を使う人もいれば、毎日飲みに徹する人もいるし、バイトでひたすら貯金する人もいる。

僕はそのどれでも良いと思います。

ただ、もし殻を破りたいという気持ちが心のどこかでくすぶっているのなら、

ぜひ、「自分がそこにいる光景」が瞼の裏に浮かんでこない場所に飛び込んでみてほしい。

僕の場合は、たくさん海外へ行きました。

どんな顔の人と、どんな言葉で、どんな格好で対面しているのか

皆目見当もつかないような場所へ飛び込んでみよう。

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つまり完全アウェーな環境へ。

そこは、今までに味わった事のない感情や情動たちが

君を待ち受けている場所です。

たくさんの感情を知っている人間になろう。

○「常識」「〜なはず」を崩そう。

多くの学生さんは”就活”なるものを経験する事になると思うけど、

これは君たちが「常識」に雁字搦めになっている事を象徴的に表すイベントです。

日経新聞を読んでいないと就活には成功しない」

「履歴書の写真はプロの撮影でないと不利」

こんなの嘘っぱちだぜ。

毎日嫌々日経読むよりも、

本当に自分の進路に必要な情報を自分で手に入れられる人間になる方が、よっぽど大事。

もし日経があなたにとってその手段なら、もちろん読むべし。

たかだか3cmx4cmの写真のきめ細やかさで君の素質を判断するような企業に

本当に君は入りたいのか、

一度考えてみるという事を大切にしてほしい。

僕個人の経験で言うと、フィリピンで撮影したインスタントカメラの写真で

提出したESは全て通過した。

それだけじゃないよ。

世界には、君たちと全く違う「常識」に囲まれて生きている人たちが、

何億人といるんです。

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日本社会の常識の感覚を自分の中にで残しておくのはとても大事。

でも、いろんな常識を受け入れられるようになったとき、

今いる場所も、次いく場所も、やんわりと自分のホームに出来る

芯のある大人になれると思うのです。

○やりたいことをやりたいときにやりたいようにやろう。

やりたいことだけには、向き合わないといけない。

それがマラソンであっても、放浪であっても、なんでも。

本当にやりたいことをやっている人には、

絶対に素敵な出会いが訪れる。

だってその人はキラキラしているから。

そして、やりたいことがやりたいように出来たとき、

たくさんの出会いと相まって、

その人は絶対に次のやりたいことを見つける。

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この連続が、きっとあなたを本当のあなたに導いていくんじゃないだろうか。

僕はそう思います。

「今の自分にはまだ早い」とやりたいことを先延ばしにするのは、もったいない。

あるとき、知らないおっさんと飲んでた時、

「実践、理論、再実践じゃ。」

と説かれたことがある。そういうことだと、僕も思う。

○自分の力で出来そうな事×1.5のスケールで物事を企画しよう。

今の自分の力量の範囲内で物事を計画している人は、

ずっと蓋の高さが変わらないわけで。

どうせやるなら、

「こんなことほんとにできるかな?」

くらいのことを企画しよう。

大事なのは、「出来たら絶対に面白い!」というワクワクがあること。

ワクワクは虹色の底なし沼の様なもので、

実現の為にきっとあなたはびっくりするほどのエネルギーを幸せに放出できるはず。

そして、自分一人の力では実現出来なかった計画を

あなたを助けようとするたくさんの新しい仲間達と形にする幸せを

身にしみて感じるはずです。

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学生のうちは、経歴も力量も問わず、言い出しっぺがリーダーになれる。

それは社会に出てからは叶わぬこと。

そして、社会に出てリーダーをまかされる人間は、

きっと若いうちにやりたいことに向かって集団を束ねる経験を積んで来た人なんだと思う。

○誘われない事を嘆かず、誘って楽しむ人になろう。

誘われないのは寂しいけれど、

だったら誘って楽しくやろう。

そしたらいつの間に、たくさんの笑顔に囲まれた人になってるよ。

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○英語で話そう。

何をやるにしても、

「英語で出来る」というのは、

他のいかなる能力もかなわない、大きな武器になるし、幸せへのステップです。

僕の場合は音楽だったけど、

英語を話せるだけで、自分の力を発揮するフィールドが、一気に全世界に広がる。

そして、日本で活躍しようとする人も、

本当にレベルの高いステージで勝負しようとするのなら、

公用語は必然的に英語になってくる。

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英語が話せたがために、

自分の人生の文脈とは少し外れた、

思いもしない場所へとお呼びがかかる事もある。

そうすると何が素敵かって、

また自分の中に眠っていた新しい感情を知れる。

英語”で”はなせるようになろう。

○信じるに一票を投じよう

疑いと信用は紙一重で、

だまされる時はだまされる。

YESMANなんて映画もあるけど、

だったら信じてだまされた方がなんだか幸せじゃないですか。

もちろん自分の頭で考えて、その上で、のおはなし。

○衝動とわくわくだけは嘘をつかないことを覚えとこう。

言葉では説明のつかないこの2つの現象。

衝動とわくわくは、絶対にあなたに嘘をつかない、つけない。

だから、理詰めの石頭になって、衝動とわくわくをかき消す事だけは

やめてほしい。

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その時は理由なんて説明出来なくていいから、

とにかく衝動とワクワクに素直に生きてみてください。

きっと、後から振り返ると、その全ては、大きな大きなわくわくにつながってる。

みんな、やりたいことは心のどっかにある。

世の中には、それをやる人とやらない人がいる。

どっちが偉いとかじゃないけど、

やる人は、なんだか笑顔とエネルギーと感謝と感動にあふれてる気がする。

伝える事って素敵だなという事を後輩達から教えてもらったので、

僕から伝えたい事をツラツラと書き残してみました。

君たちの素敵な学生生活のためになれば、幸せです。

ぼくは明日、たくさんのワクワクを胸に、セブへ発ちます。

駅前のぶる〜す

みんな、本当にありがとう!

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僕の4年間を簡単に

<1年生>

中央大学法学部入学

セブ島英語留学

ビックカメラでデジカメ販売アルバイト

日本フィリピン交流サークルPocoPoco設立

大学生訪中団参加

マルタで英語留学

<2年生>

学内講演会開催

セブ島での音楽教育プロジェクト始動

インド料理店、多国籍居酒屋でアルバイト

<3年生>

フィリピン大学セブ校で1年間認定留学

セブ子ども教育支援NGOプルメリアにて研修

音楽教育、音楽指導者養成活動

中央大学にてフィリピン映画祭開催

<4年生>

友人とバックパック旅

サイトウキネンフェスティバル松本にてアルバイト

セブの子どもたちにクラシックコンサートを届けるUUUプロジェクト

小澤征爾音楽塾にてアルバイト(オペラ制作アシスタント、通訳)

<卒業できました>

セブ・ラングリッチカレッジで働きます。

NPOセブンスピリットでも働きます。