セブキッズとの道!

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリット。

日比『盆』比較~フィリピン編

さてさて。お次はフィリピンです。 日本では8月13~15を中心に「お盆休み」となりますが、フィリピンでは11月1日のハロウィーンを挟んで10月末から11月頭までは皆お休みを取っているようです。 学校もちょうど1学期と2学期の間のセメスターブレーク。 クラスメートも今は皆、地元に帰ってます。 昨日なんか、セブで1番のショッピングセンターSMやアヤラですら閉店、レストランも空いてるところは僅かでした。 じゃあ皆何してるかというと 『お盆』を満喫しているのです。(日本人の感覚で言うと) メインイベントは先祖のお墓参り! 実は、ホストファミリーのお墓参りに連れてってもらいましたのでご紹介! セブシティから車を走らせること1時間半。お墓のある町に到着です。 sementary people.jpg スゴい人の数! ここぞとばかりに皆が露店を構えて、まるで縁日。ビジネスチャンスは逃さないフィリピン人! halloween masks.jpg さすがハロウィーンですね。お化けマスク売ってる。 ハロウィーンって聞くと、仮装してご近所にお菓子もらいに行ったりとかそんなイメージだったんですが、フィリピンではそんなことありませんでした。 もちろんお店とかは「ザ・ハロウィーン」って感じの飾り付けしてあるんですが、 なんかとりあえずハロウィーン=「お化けウィーク」って感じでした…モバQ(苦笑) テレビをつけても放送してるのは大体ホラー映画(安っぽいの)だし、 道端にもお化けポスターみたいなの貼ってあるし…。 アメリカ式が基本のフィリピンでも、やっぱり“自国アレンジ”加えてるんでしょうね。 そして、アメリカの様に気前よくお菓子を配ったりというのは、現実的にフィリピン人には出来ないんでしょう。 文化とは形成されるべくして出来上がっていくものなんだと実感。 こちらキリスト教国では埋葬方法は土葬。 grave.jpg 蠟燭に火をつけるのは一緒ですね。あ、でも線香はないですね。 一つの棺に墓に家族がまとめて入っていることも珍しくないそうです。 grave sandwich.jpg 積んでるなぁ~。 日本の様な「墓石」が無く、基本的に地面に埋めてあるので、気付かずに踏みつけて歩いちゃいますが、そんなのこっちの人はお構いなし(笑) flower semet..jpg お供えのお花も売ってありますが、うちのホストファミリーは買ってません。 犬Hide なんでお花買わないの? 猫Mrs. お供えしても、すぐに他の人に盗まれちゃうから意味ないの。 (笑) 墓参り用の花や蠟燭まで「リサイクル」で調達しちゃうんですね。もはや逞しい…。 amburance.jpg この街は巨大日系工場があるらしく、この消防車もその企業の力で手に入っているみたいです。 「○○(政治家)の努力によって獲得」 と書いてあるあたりが、『政治=個人(or親戚)プレイ』のフィリピンらしいところ。 墓参りのを済ませると、親戚のお家にお邪魔です。 道中の写真たち。 planting.jpg 主食は米。田植えしてますねー。年中夏だから二毛作行けるらしい。 kakashi.jpg か!かかし!!! 田のあるところにカカシあり、ってか? inaka.jpg とにかく“ザ・田舎”って感じで、色んな動植物に出会えました。 ushi.jpg こちら水浴び中の水牛。読んで字の如く。 ojigi sou.jpg おじぎ草!テンション上がる。 buta.jpg ぶた。 などなど。フルーツも沢山なってました。ちょっと歩けばその辺にバナナやジャックフルーツ、パパイヤ、マンゴーなど育ち放題。贅沢ですな。 元々こういう土地は、自給自足+地産地消でやってた、の~んびりした場所だったんでしょうね。 日差しの強い時間帯は昼寝をして、生き延びられる分だけの食糧を確保して。 それでもよかったんじゃないかなぁ。 ここに暮らす人の意思なんて関係なく、勝手に「発展」という概念を持ち込む「世界」。 今さら、彼らの生き方を奪っておいて今さら、ほっとく事は出来ないんですよね。 何がいいんだろ。やっぱ自分にはまだまだわからんことだらけ。 ただ、ひとつだけクリアなのは 自分達には責任があるという事。 使うだけ使っておいて、「フィリピン人は○○だから…」 自分達は巻き込んだんだ。自分達の意思で。 彼らは巻き込まれたんだ。彼らの意思に関係なく。 彼らが手に出来る「チャンス」を、僕らのそれと近づけていく必要があると思う。 選択するチャンスを。