セブキッズとの道!

フィリピン・セブ島を拠点に、スポーツ・音楽教育を通したライフスキル育成に取り組むNPO法人セブンスピリット。

ぽこぽこらむ。

先日、フィリピンウェブという携帯サイトから僕たちのサークルPocoPocoにコラム寄稿の依頼がありまして、恥ずかしながら自分が代表して執筆させてもらいました。 有料サイトにつきブログ転載はサイトにコラムが掲載されてから1週間待ってほしい、との事だったのですが、今日封切りの日なので、ひでぶーでも紹介させてもらいます! 以下ひでぶーの人生初コラム↓ 街にはダボダボのTシャツを被って道行く人にお金をねだる子ども達。 小学校を訪ねれば、指定の靴を買えず裸足で授業を受ける生徒達。 平日の昼間にも関わらず半裸で道端をブラブラしているオッサン達。 大多数の市民が暮らすスラム地区の異臭と薄暗さ。 そして、なぜか心から離れない、子ども達の笑顔。 babe2.jpg 「日本の皆と共有すべき衝撃がここには溢れてる!」 セブ島で身をもって感じた衝撃を、周りの大学生をはじめ、普段はフィリピンの事を考えない人達にもありのまま伝えていきたい。現地で語学留学を経験したメンバーが持ったこの思いが、私達PocoPocoの出発点であり、現在の活動のモチベーションでもあります。 メンバーは年に2回、学生の特権である“長期休暇”を利用して実際にセブへ飛びます。もちろん、ビーチリゾートとして有名なセブならではの観光やアイランドホッピングは欠かせません! しゅのーけりんぐ.jpg ただし、PocoPocoの活動の中心地は海ではありません。これまでに、現地NGOのご協力によるスラム見学、孤児院・学校訪問をはじめ、現地学生との交流会や病院でのインタビュー等を行ってきました。 everybody.bmp 中でも私たちの活動の柱となっているのは「音楽交流」です。 私たち日本人がまずフィリピン人から驚かされる事の一つ、それは音楽とダンスの才能ではないでしょうか。道端でふふふん♪と口ずさんでいる鼻歌…これが上手い。夜になると多くのレストランでライブバンドによる演奏が始まり、そのクオリティの高さには惚れ惚れしてしまいます。どこで習ったらそんなに音楽が得意になったの?やはり学校でみっちり仕込まれてるんだろうな…。 ついそんな風に考えますが、実はフィリピンでは、学校教育の中で「音楽」という科目はさほど大きなウエイトを占めてはいません。体育の授業の一環として、偶に合唱やダンスを練習する程度です。 しかし、これは考えてみればごく自然なこと。 例えば、日本で「音楽の授業」といえばどんな光景を想像するでしょうか。リコーダーを練習したり、先生のオルガン伴奏に合わせて合唱をしたり、音楽室で木琴や鉄琴などの楽器を振り当てられて合奏をしたり。はたまたクラシック音楽のCDを聴いて、感想を書いたりするかもしれません。 classroom.jpg セブでは前提が違います。未だ「発展途上国」のひとつとして数えられるフィリピン。一般労働者の労働時間は1日12時間が平均と言われていますが、メトロ・セブ圏における彼らの法的最低賃金は日給285ペソ、日本円にして僅か約570円です。多くの国民(約9割)がキリスト教徒であり、庶民層の間ではとりわけ家族計画の概念が無に等しい。この給与水準で大家族を養っていく厳しさ…想像に難くはありません。子ども達を全員学校に通わせることすら現実問題として難しく、ましてや子どもに楽器を買い与えるなどというケースは非常に稀です。税収の乏しい地方政府も財政状況は決して良いとは言えず、楽器なんて購入すべき学校備品の優先順位を考えれば下のその下。つまり、一部の私立校を除き、子ども達は楽器に触れる機会がないのです。 instruments.jpg 「音楽は国境を超える」とはよく言われる言葉ですが、このような状況を目の当たりにした私たちは、楽器の寄贈とその楽器を使った交流会を通して、セブの子どもや学生たちと音楽を通した触れ合いを重ねていきたいと考えました。そこで立ち上げたのがプロジェクトCHAP(Cross Harmony Project)です。これまで既に1つの小学校と1つの孤児院へ日本で集められた楽器(ピアニカ)を寄贈し、セブ訪問時には毎回、それぞれの施設で音楽交流会を行っています。 交流会ゆいちーかま.jpg 中学校から習い始めておきながら、恥ずかしい事に英語がさほど流暢には話せない私たち日本の大学生。英語圏とは言え、まだまだ英語は学校で勉強中のフィリピンの子ども達。言葉の壁は確かにそこに在りますが、音楽で通じあい、一緒に笑い合う事ができる音楽交流会は、私達にとって本当にかけがえのない時間です。小学校では同校の先生と数名の生徒に練習の方法を教え、現在週2日、放課後のクラブ活動として生徒の皆さんが楽器を使っています。また、孤児院では現在フィリピン大学に留学中のPocoPocoメンバーが毎週寄贈したピアニカを使って音楽を教えています。 ぷー授業.jpg よく「時間にルーズ」だと形容されるフィリピン人。全員の時計がバラバラの時刻を指し、定刻の定まった交通機関も存在しない。そんなセブという場所で、大人数の仲間とペース(リズム)を合わせて一つの合奏を作り上げるという作業をはじめ、楽器を手にすることで子ども達が初めて体験できる感覚があるのではないか。なにより、楽器に触れるチャンスを作ることで彼らの音楽の才能をぐんと伸ばすきっかけとなれば、学校に通う楽しみを見つけてくれれば、そして練習から自信とやりがいを感じてくれれば…。そんな大きな期待が、常に私達をプロジェクトへと向かわせてくれます。 PocoPocoは、日本とフィリピンを音楽で繋ぐ架け橋となり活動の輪を広げてゆくべく、様々なチャレンジを続けています。具体的には、日本の小学校と協力し、楽器寄贈のパートナーシップをベースに両国の子ども達の国際交流を進めようという企画や、より多くの子供達に楽器を習うチャンスを提供するため、セブ島現地に楽器の指導が出来る人材チームを育てる活動に取り組んでいるところです。まだまだプロジェクトは始動したばかり、現地人との時間感覚のずれや想像以上の生活水準の違いなどから思い通りにならないこともたくさんあります。手探り状態の中での活動で、私たちの力不足もあり、必ずしも全てをパーフェクトに進めることは出来ていないと実感しています。ですが、一つひとつの課題を乗り越え活動を続けていく事で、より多くの日本人にこの活動について知ってもらい、興味を持った人をフィリピンとの交流に巻き込んでいければと思っています。 さらに音楽だけではなく、メンバーがセブ現地で得た全ての経験や衝撃をより多くの人へ伝えていくため、日本では定期的に報告会や講演会などフィリピンに関するイベントを企画・実施しています。 来る11月には中央大学にて報告会を実施し、私たちが今年9月にセブで行った活動の紹介を中心に私たちの目線で感じたセブ・フィリピンの現実を皆さんにお伝えします。12月にもイベント開催を予定しておりますので、ぜひ多くの皆さんに足をお運びいただければ幸いです。 circum boy pianica.jpg また、フィリピンへ寄贈する楽器(ピアニカ)は随時募集しています。日本では誰もが手にするピアニカですが、小学校を卒業するとなかなか活躍の場はありません。その楽器を提供していただくことで、フィリピンの子供達が楽器に触れ、音楽の練習をする事が出来ます。PocoPocoが責任を持ってセブまで運び、音楽教育の為に活用させていただきますので、もしお家に眠っている楽器があれば、ぜひご協力ください。学校単位、地域単位での楽器提供も大歓迎です。 私たちの活動・イベントや楽器提供の詳細に関しては、PocoPocoホームページ(http://pocopoco.hanagasumi.net/)にてご確認ください。皆さんと一緒にフィリピンとの交流が出来ることをPocoPoco一同楽しみにしています! 文責:野口彰英 <連絡先> 中央大学日比交流サークルPocoPoco (代表 中島史絵) ホームページ http://pocopoco.hanagasumi.net/ または「中央大学 PocoPoco」で検索 Email pocopoco2008@hotmail.com こんな感じのサークル、PocoPocoです。 日本のメンバーは現在大学の学園祭で一生懸命ビーフンを売っております!!! お近くの方はぜひPoco特製めちゃうまビーフンを食べに行ってあげてください。 写真も展示してる?らしいです。最近メンバーと音信不通でちょっと情報が確かではありません(笑) さらに! 12月に映画関連のイベントをやるとは以前に紹介したと思いますが、 ぼちぼち準備も本格的になってきました。 PR用ポスター(第1弾)を自分が作りました↓ PPPFFF jpeg renewed.jpg 内容盛りだくさんの楽しく濃いイベントにしますんで、ぜひみなさん、クリスマス前の予定は中央大学で映画鑑賞!ってことでよろしくお願いします犬 ご家族、カップル、兄弟、おひとり、何でも来い!いや、来てください(^o^)丿笑